「ブロードバンド中国」のタイムテーブルを明確化
国務院は17日、「ブロードバンド中国」戦略に関する通達を出した。2015年までに都市光ファイバーを引き込み、2020年までにブロードバンドネットワークの都市全面カバーを実現するとしており、戦略的誘導と系統立った配置によって、ブロードバンドインフラの急速で健全な発展を後押しするものだ。
通達は「ブロードバンド網は新時期の中国経済・社会発展の戦略的公共インフラであり、ブロードバンド網の発展は有効投資の牽引と情報消費の促進、発展方式の転換推進とややゆとりのある社会の建設にとって重要な支えとなる。だが中国のブロードバンド網には公共インフラの位置づけが不明確、地域間および都市・農村間の発展が不均衡、応用サービスが不十分、技術独創能力が不足、発展環境が未整備といった問題が依然存在し、速やかな解決を要する」と指摘。
「経済発展方式の転換加速とややゆとりのある社会の全面的完成という全体的要請を押さえ、ブロードバンド網を国家の戦略的公共インフラとして、トップレベルデザインと計画誘導を強化し、コア技術の開発、標準の制定、情報セキュリティ、緊急通信保障システムの建設を統合的に計画し、ネット建設、応用の普及、サービスのイノベーション、産業支援の協同を促進し、有線・無線技術を総合的に利用して通信網、放送網、インターネットの融合的発展を促し、次世代国家情報インフラの構築を加速し、全面的に経済発展を支え、社会民生に貢献しなければならない」と強調した。
また、ブロードバンド網建設の技術ルートと発展のタイムテーブルを明確化。▽地域ブロードバンド網の協調ある発展の促進▽ブロードバンド網の最適化・高度化の加速▽ブロードバンド網の応用水準の向上▽ブロードバンド網産業チェーンのたゆまぬ整備▽ブロードバンド網のセキュリティ保障能力の強化--を重的課題とし、▽組織・指導強化▽制度・環境整備▽建設秩序の規範化▽財政・税制上の支援の強化▽周波数帯割り当ての最適化▽人材育成の強化▽国際協力の深化--を支援するとした。
■図
2015年
固定ブロードバンドの過程普及率50%
3G/LTEのユーザー普及率32.5%
行政村のブロードバンド開通率95%
ブロードバンド接続速度を都市家庭で20Mbps、農村家庭で4Mbps、一部先進都市で100Mbps
2020年
固定ブロードバンドの過程普及率70%
3G/LTEのユーザー普及率85%
行政村のブロードバンド開通率98%
ブロードバンド接続速度を都市家庭で50Mbps、農村家庭で12Mbps、先進都市の一部家庭で1Gbps
(編集NA)
「人民網日本語版」2013年8月18日