中国製大型旅客機C919 2015年末に初飛行を予定
中国工程院院士、中国国務院大型機専門家委員会主任の張彦仲氏は5日午後、「雲南科学大フォーラム」で、「中国大型機プロジェクト」と題するスピーチを行った。張氏は、「中国が独自に開発した初の大型旅客機のC919が、2015年末に初飛行を実施する。将来的にはボーイング737、エアバス320と肩を並べ、かつ経済性・環境保護性・安全性・快適性の面で航空業界をリードする」と語った。中国新聞社が伝えた。
C919大型旅客機は中国が2008年より独自に開発を進めてきた、新型の150座席級ナローボディ機で、現在世界で最も好調な売れ行きを記録しているナローボディ機のボーイング737、エアバス320と同クラスだ。C919は世界最先端のエンジンとシステムを採用しており、スタンダードタイプは全席エコノミー使用で168席、ミックスタイプで156席となっている。標準飛行距離は4075km、飛行速度は時速828kmに達する。
張氏は、「C919はスタンダードタイプ、ロングタイプ、ショートタイプ、飛行距離延長タイプ、特殊タイプ、貨物輸送タイプ、公務タイプなどの機種を持ち、経済性・安全性・快適性・環境保護性などの面で世界トップ水準に達している」と語った。
その他の同クラスの機種と比べ、C919は高い燃費性能を誇る。張氏は、「C919の1km当たりの燃料消費量は、同クラスの機種を12−15%下回り、使用コストを10%削減できる」と説明した。