携帯電話マルウェア 中国の感染率が世界一
中国モバイル機器セキュリティサービス会社の網秦(NetQin)が4日発表した、「2013年上半期世界携帯電話セキュリティ報告」によると、中国大陸部の携帯電話マルウェアの感染率は今年上半期に世界最高に達した。中国の携帯電話セキュリティは厳しい現状に直面している。京華時報が伝えた。
網秦のモニタリングプラットフォーム「雲安全」の統計によると、2013年上半期に駆除された携帯電話マルウェアは前年同期比189%増の5万1084種に、感染した携帯電話は63.8%増の2102万台に達した。そのうち携帯電話マルウェアの増加幅が最大だったのは6月で、6月だけでも9619種のマルウェアが駆除された。
世界範囲で見ると、中国大陸部の携帯電話マルウェアの感染率は31.71%で首位になり、以下、ロシア(17.15%)、インド(10.38%)、米国(6.53%)が続いた。中国国内では、広東省、江蘇省、北京市、四川省、福建省が上位5位を占めた。
網秦の厳挺CSOは、「中国の携帯電話マルウェアの感染状況が最も深刻である一つの重要な原因は、携帯電話に初期インストールされているOSの書き換えが一般的に行われていることだ。このような行為は海外では厳しく制限されている。中国国内のiOSの脱獄率は42%に達しており、アンドロイドを初期インストールしている4000元以下の携帯電話の80%がOSを変更している」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年8月5日