天宮2号 2015年頃の打ち上げを予定
6月26日午前、有人宇宙船「神舟10号」の3人の宇宙飛行士が、勝利を収めて凱旋した。中国国務院新聞弁公室は同日に記者会見を開き、中国有人宇宙プロジェクト弁公室主任の王兆耀氏、中国航天科技集団公司副総経理の袁潔氏、中国宇宙飛行士科学研究訓練センター主任のトウ一兵氏を招き、ドッキング目標機「天宮1号」と神舟10号の有人宇宙飛行任務の関連情報を紹介した。人民日報が伝えた。
袁氏は次のように述べた。
天宮1号と神舟10号の有人宇宙飛行任務が成功した。これは、中国がまもなく宇宙ステーション時代に突入することを示している。中国はすでに、次世代打ち上げ用ロケットの開発を開始した。
中国の次世代打ち上げ用ロケットには、最も代表的な二つのロケットがある。そのうちの一つは大型打ち上げ用ロケットの長征5号で、もう一つは中型打ち上げ用ロケットの長征7号だ。これらのロケットは今後、中国の宇宙ステーションの建設、宇宙船打ち上げの主要任務を全面的に担うだろう。
長征5号は中国が開発した積載重量が最大の打ち上げ用ロケットで、有人宇宙ステーションなどの打ち上げ需要を満たし、地球低軌道で20トン以上の打ち上げ能力を持つ。長征7号は有人宇宙ステーションの建設において、宇宙ステーション補給機の打ち上げ任務を担当し、地球低軌道で13トンの打ち上げ能力を持つ。
この2種類の打ち上げ用ロケットは多くの新技術を採用しており、特に新型液体エンジン技術(灯油・液体水素・液体酸素などの無毒・無汚染の推進剤)は安全性・信頼性が高く、グリーンでエコロジーだ。
2種類の打ち上げ用ロケットの開発は順調に進んでおり、開発成功後は海南省の発射センターで宇宙船の打ち上げ任務を担う。開発計画は、第12次五カ年計画期間(2011-2015年)に初の打ち上げ成功を予定している。
王氏は「中国有人宇宙事業の全体発展計画に基づき、今後は宇宙実験室の開発・建設を実施し、2015年頃に宇宙実験室「天宮2号」を打ち上げる。また2018年頃に試験的中核モジュールを打ち上げ、2020年頃に中国有人宇宙ステーションの建設を完了する」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年6月27日
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