北京の天壇を知らない人はいないだろう。明代・清代の皇帝が天を祭る、雨乞いの場所として、現存する中国史上最大規模の祭祀建築群だ。しかしながら考古学者の発掘鑑定の結果、5千年前に早くも、中国「最古の天壇」「天壇のひな形」が遼寧省・阜新蒙古族自治県胡頭溝の紅山文化遺跡にあったことが分かった。
2回の発掘調査に参加した阜新査海遺跡博物館研究館の石金民・館長は、「遼寧省文化財考古研究所名誉所長、遼寧文化財鑑定委員会副主任を務めている中国の著名な考古学者、紅山文化古玉C形竜の発見者、孫守道氏は、阜新紅山文化遺跡で発見された祭祀建築は、5千年前の人々の『天円地方』(天は円形、地は方形)の宇宙観を反映していると指摘した。中国史初期の宇宙観のリアルな反映であり、後の北京天壇の建築手法への伝承関係があるとして、孫守道氏は『最も初期の天壇』『天壇のひな形』と述べた」と証言した。(編集HT)
「人民網日本語版」2014年2月20日