賄賂事件の英製薬大手 薬価引き下げを検討中
中国が西側諸国の医薬品企業の中国における経営方法に対する調査を拡大するのに伴い、英国の製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)はこのほど、従業員に不当な行為があったことを認めた。また販売担当者と処方せんとが連動するマージンを引き下げて、中国市場での薬価引き下げも検討中という。中国新聞網が伝えた。
英国紙「フィナンシャル・タイムズ」によると、GSKの上層部は現在、他国で進めている改革措置を中国での経営モデルに導入するにはどうしたらよいかを検討中だ。英国や米国などの国では、過去に行き過ぎた経営販売方法に批判が寄せられたため、GSKは業務経営モデルを適宜調整してきた。
こうした改革措置はまだ検討の段階にあり、最終的な結論が出るにはまだしばらくかかるとみられる。現在、GSKは中国関連部門との話し合いに精力を注いでいる。というのも、GSKの少なくとも4人の上級管理職が6年にわたって贈賄と税務上の操作を行っていたことが判明し、立件されたからだ。
GSK新興市場業務部門のアッバス・フセイン代表は先週、中国の政府関係者と対面した際、同社の経営モデルを調整することを明らかにした。
中国の警察は先週、GSKが旅行社やコンサルタント会社に30億元を支払うことで、医師に賄賂を贈ったとして立件した。
報道によると、こうした行為は複雑な計画の一部分で、GSK関連部門の上級管理職は旅行社とコンサルタント会社を仲介として、医師に現金や贈答品を提供し、引き換えにGSKの製品をできるだけ多く処方するよう医師に求めたという。
ベルギーの製薬会社UCBがまとめた報告によると、中国の反独占の取り組み担当部門がこのほど同社に対する「定例の訪問」を行った。中国では目下、医薬品価格が高いことに対する関心が日に日に高まっているという。
株式市場をみると、GSKの直近の取引日における株価は51.46ドルで、前日比0.64%低下した。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年7月24日