海洋経済は2030年から成熟期に
国家海洋局海洋発展戦略研究所が20日に発表した「中国海洋経済発展報告(2013年版)」によると、中国の海洋経済は2030年までは成長期にあり、30年以降は成熟期に突入するという。新華網が伝えた。
同報告によると、12年の中国の海洋経済生産額は5兆元の大台を突破し、同年の国民経済全体に占める割合は9.6%に達した。現在、中国海洋経済は安定的で急速な伸びを維持しており、海洋における生産規模、海洋をめぐる産業構造、海洋関連の雇用がいずれも著しい成果を上げ、海洋経済の空間配置は基本的に完成したといえる。
また同報告によると、15年から30年にかけて、中国海洋経済は成長期にあり、未成熟から徐々に成熟に向かい、成長モデルは粗放型から集約型への過渡期を経る。海洋資源の利用効率は大幅に向上し、国民経済に対する海洋経済の貢献度が緩やかに上昇することが予想されるという。
同報告は次のように予測する。一般的な基準に基づけば、30年の中国海洋生産額は20兆元を超え、国内総生産(GDP)に占める海洋生産額は15%を超える。
また同報告によれば、今後10年から20年の間に、戦略的新興海洋産業が海洋経済の持続的で健全な発展を牽引することになる。海洋科学技術は海洋経済発展の重要な推進力であり、海洋ハイテク産業の拠点が海洋経済の発展をもたらす重要な措置になるという。
同報告は次のように問題提起する。沖合の開発を重視し、深海や遠海の利用を軽視する。資源の開発を重視し、海洋環境の生態効率や産業構造の類似を軽視するといった問題にどのように効果的に対処するか、グリーン成長をどのように実現させるかが、現在とこれからの海洋経済が直面する重大な課題になる。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年5月21日