2012年中国人長者番付 富の構造変化が反映
毎年1度発表される長者番付は世界の注目を集めるが、ランキングの変化は中国経済の潮の満ち引きを示している。2012年に番付入りを果たした中国長者の中には、依然として上位をキープした長者もいれば、除外された長者もいる。苦しみもがく者もいれば、力を蓄え次の戦いに備える者もいる。長者の資産総額の増減は、中国の富の構造が変化しやすいことを、別の面から裏付けている。新華網が伝えた。
◆株式市場の低迷、長者の資産総額が減少
フォーブスが2012年3月に発表した世界長者番付において、中国人長者数は115人から95人に減少し、前年の勢いをキープできなかった。また今年は計117人の長者が同ランキングから除外されたが、除外された中国人長者は3分の1以上の40人に達した。中国人長者は近年、初めて同ランキングで敗北者となった。
フォーブスの同ランキングは、個人もしくは家族の純資産額が10億ドル以上に達する長者を対象とする。今年の中国人長者数は減少したが、入選した長者数は増加した。2010年の入選者数は1011人、2011年は約10%増の1210人となった。2012年は世界経済が低迷したが、長者数が1226人に達した。全体の長者数が増加しているにも関わらず、中国人長者数が減少した。
上半期に発表された二つの中国人長者番付によると、中国人長者の資産減少が続いている。今年のランキングの中国人長者上位100名の資産総額は、前年比7%減の2200億ドルとなった。統計量が多い「胡潤長者番付」によると、2012年に入選した中国人長者の平均資産は、前年比8.5%減の54億元となった。今年は469人の長者の資産が減少し、50%以上減少した長者が37人に達した。