工業企業の利益増加率 今年初めてプラスに
国家統計局がこのほど発表した情報によると、今年1-10月には全国の一定規模以上の工業企業(国有企業または年売上高500万元以上の非国有企業)の利益は4兆240億元に上り、前年同期比0.5%増加して、今年に入ってから続いていた利益増加率のマイナス局面を脱した。また10月単月の利益は5001億元で前年同月比20.5%増加した。
企業のタイプ別にみると、1-10月には国有系企業の利益が1兆1270億元で前年同期比9.2%減少し、集団所有制企業は630億元で同8.1%増加し、株式制企業は2兆3526億元で同2%増加し、外資系および香港・澳門(マカオ)・台湾資本の企業は9195億元で同9.2%減少し、民間企業は1兆2623億元で同17%増加した。
工業大分類の41産業のうち、27産業で利益が増加し、13産業で利益が減少し、1産業は引き続き赤字だった。主要産業の利益の伸びをみると、農業副食品加工産業が同16.1%の増加、自動車製造業が同9%の増加、電気機械・器材製造業が同4.5%の増加、コンピューター・通信・その他の電子設備製造業が同10%の増加、電力・エネルギーの生産・供給産業が同57.5%の増加、石油・天然ガスの開発・採掘産業が同3.2%の減少、化学原料・化学製品製造業が同14.3%減少、黒色金属(鉄、マンガン、クロム)精錬・圧延加工産業が同60.3%の減少、汎用設備製造業が同0.6%の減少だった。石油化工およびコークス・核燃料加工産業は前年同期は黒字だったが、今年は217億4千万元の赤字となった。
10月末現在、一定規模以上の工業企業の売掛金は8兆2966億元で同15%増加し、完成品の総額は3兆90億元で同8.3%増加した。(編集KS)
「人民網日本語版」2012年11月28日