対外経済体制の四大改革を推進(下) (3)
第18期中央委員会第3回全体会議が開催へ 最後に、対外経済分野の改革では、対外交渉をめぐる体制の改革を加速させ、国際的な経済調整に参与する力を高めることが必要だ。そのためには次の5点が必要になる。
(1)対外経済貿易の政策決定調整メカニズムを改善し、現行の「1票の拒否権」を特徴とする部門の連署制度を改革し、牽引役となる部門の責任制を実施する。(2)自由貿易圏をめぐる交渉メカニズムの改革を加速させ、既得権による弊害をうち破り、産業の救済メカニズムを整える。(3)対外人事制度を改革し、中国の政府機関と国際機関との間に人材が双方向に移動するメカニズムをうち立て、中国公民の国際機関への参加を奨励し、国際機関における中国の影響力を高める。(4)シンクタンクを設立して対外経済の政策決定メカニズムに参与させ、国際経済の統治メカニズムにおける中国のアピール力を強化する。(5)貿易投資における摩擦に対応するメカニズムを整える。
▽自由貿易区のテスト事業は対外経済体制改革の最も重要な突破口対外経済体制の改革には非常に大きなメリットがあるが、これを阻む力は国内経済体制の改革を阻む力以上である可能性がある。対外経済体制の改革を順調に進めたいと思うなら、突破口を着実につかむことが必要だ。そのためには次の3点が必要になる。
(1)自由貿易パークのテスト事業を着実に推進し、地方政府の積極性をかき立て、一括型の対外経済体制の改革テスト事業を実行する。これは一部地域が率先して改革を阻む力を突破するのにプラスであり、また改革開放のリスクをコントロールすることを前提として、経験を蓄積し、信頼感を高めることにつながる。(2)二国間の投資合意の交渉プロセスに合わせて、外資導入と対外投資の審査承認制度の改革を推進する。(3)質の高い地域レベルの自由貿易交渉を着実に推進し、WTO加盟時のように全面的な改革を促進する役割を発揮させる。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年10月18日