輸入車の買い方が賢明でなくつけこまれる中国消費者 (3)
中国自動車市場の独占現象は、早くも上海フォルクスワーゲン(上海大衆)が「サンタナ」を合弁生産した時にみられる。今も国内自動車市場で60%のシェアを占める合弁生産車に独占現象がみられる。輸入車も同じで、これは否定できない事実だ。市場の何らかの原因ではっきりとはわからない時期もあるが、ここ2年ほどは独占の様子がはっきりとうかがえる。
▽消費者保護の法規が未整備 買う前は神様、買った後は子ども扱い
国内で自動車の権利をめぐるトラブルが頻繁に起こり、高級車にも権利保護という難問が出現している。海外の整った消費者保護法に比べ、中国の消費者を守る制度は非常に脆弱だ。法律法規の条文はあるが、これを執行する技術も保証もない。メーカーもディーラーも法律は遵守しなくてはならず、これは望むか望まないかの問題ではない。トラブルが発生した場合、消費者に責任を押しつけるわけにはいかず、消費者は消費者協会に申し立てたり、メディアに情報を明らかにしたりすればよい。
中国の自動車ディーラーが世界と最も歩みをそろえるべきなのは、価格でもブランドでもなく、営業販売でもない。歩みをそろえる必要があるのは、アフターサービスの理念、イメージ、決意だ。海外の消費者は本当に神様のように大事にされているが、中国の消費者は購入前は神様扱いされるが、購入した後は子ども扱いされる。こうした傾向が変わらなければ、あるいはディーラーが自動車販売でボロ儲けしようとする姿勢から、よりよいアフターサービスを提供する姿勢へと変わらなければ、中国は自動車強国になることはできない。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年8月23日