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輸入車の買い方が賢明でなくつけこまれる中国消費者 (2)

 ▽金持ち二世や移転富豪が価格押し上げ 賢明でなくつけ込まれる消費者

 高価格の輸入車を消費する重要な理由はメンツだ。ランドローバーのような車を買う場合、必ずしもハイエンドのジープが好きだからとは限らず、メンツのためであることが多い。ハイエンド車を買うのがどういう人かに注意する必要がある。ランドローバー、フェラーリ、ポルシェのようなハイエンド輸入車を買うのは、ほとんどが民間企業経営者か金持ちの二世だ。またここ数年の北京市の様子をみると、10年には高級車の買い手のうち、移転でまとまった金を手にした人が半数に上った。たとえば大興区の空港の改築で移転した人などは、かなりの金額の移転費用を受け取っており、ゆがんだ消費に走る人が多かった。

 ディーラーの心の内はこうだ。価格をいくらかつり上げても喜んで買う人がいるなら、高値で売らないと損だ。こうしてゆがんだ消費行動が輸入車の価格を3倍、5倍とつりあげた。中国の輸入車価格が高いのは、「金持ちになると愚かになる」からだという人がいる。こうした言い方には、ハイエンド輸入車を買う人の心境が非常に象徴的に表されている。高い価格を助長しているのは消費者であり、何倍もの価格になった輸入車の市場を後押ししているのも消費者だ。冷静になれば、客観的な消費ができるようになり、価格もこんなに跳ね上がることはない。

 ▽独占も確かに存在する

 中国の自動車産業には長年にわたり、独占行為が確かに存在してきた。

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