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自動車より大きな可能性を秘める情報消費 (2)

 詳細に分析すると、情報消費は中国の安定的な成長と構造調整における新たな注目点になるとみられる。短期的にみれば、経済成長ペースの鈍化を背景として、情報消費が新たな経済成長源であることは間違いない。今年1-5月の情報消費の規模は1兆3800億元に達し、前年同期比19.8%増加した。下半期に情報消費が急速に発展すれば、安定的成長に新たな活力を注入することになる。

 中長期的にみれば、中国は今、経済モデルの転換・グレードアップの重要な時期にさしかかっており、内需の継続的拡大に、特に消費ニーズの継続的拡大に努めるべきだ。国民の消費を喚起し、所得を増やし、社会保障システムを整備して、人々に使う金をもたせ、金を使おうとさせるだけでなく、新たな消費の注目点を育成して、人々に金を使う場面を提供することも必要だ。情報消費はこうした極めて重要な意義をもつ消費の注目点だといえる。

 率直にいって、現在の情報消費には3つの「遅さ」がある。通信速度の遅さ、規範整備の遅さ、政策の遅さだ。ブロードバンドネットワーク構築は消費者の需要に追いつかず、法律や規範の整備の遅れにより情報消費にはセキュリティ面の危険が伴い、情報サービス分野のビジネスモデルはイノベーションのスピードが速いため政策によるサービスはいつも一拍出遅れる、といった問題があり、これらは情報消費の発展を制約する主な障害となっている。ネットワークインフラと法律・政策の環境を早急に整えなければ、情報消費がより発展して安定的成長や構造調整を支える力を十分に発揮することは難しい。(編集KS)

 「人民網日本語版」2013年8月12日

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