日本に暮らす中国人 家を買うか借りるかは大問題 (2)
日本で暮らす中国人が住宅を購入する場合、優遇措置は何もない上、日本人と同じように土地に対する固定資産税を納め、同じように手続きをしなければならない。ローンを組もうとすれば銀行が勤め先を審査することになるが、永住権がなかったり、勤め先が「いい会社」でなかったりすると、審査には通らず、ローンでの購入は難しくなる。また買おうとする物件の価格が購入希望者の年収の5-7倍でなければローンは借りられない。
日本在住の李さんは「日本は地震が多く、自然災害も多く、買った後で家が倒壊してなくなってもローンを返し続けなければならないことを恐れる人が多い。購入と賃貸を比較した場合、賃貸の方がやっぱり気楽だ」と話す。
また李さんによると、日本に長く住むかどうかが決まっていない中国人は、ほとんどが家を買わない。日本では購入した住宅を売りに出す場合、損をするケースが多いからだという。
東京のハードウエア会社に勤める白さんは「帰国のチャンスがない人や帰国してもよい仕事が見つけられない人は日本にとどまらざるを得ず、こういう人は日本で家を買うケースが多い」と話す。
中国人の多くが賃貸を選択するが、購入を選ぶ中国人の熱意は冷めることがない。東京のある不動産会社に勤める李さんによると、中国の一線都市の住宅価格は東京よりも高いか、ほぼ同じレベルだ。日本の物件には土地所有権がついていて相続することができ、法律は整い、価格も比較的安定している。在日中国人だけでなく、日本人も投資のために住宅を購入したいと考えるのだという。