中国経済が新成長源を模索 構造調整・アップグレードを促進 (2)
◆サービス業 雇用拡大の最大の受け入れ先に
都市化の他に、新指導部はサービス業を中国の経済発展の新たなエンジンとしている。李総理は5月29日の第2回中国(北京)国際服務貿易交易会(京交会)で、「サービス業は世界経済回復と発展のモデルチェンジをリードする新たなエンジン・方向になりつつあり、また中国経済の長期的・持続的・健康的な発展とアップグレード改善の新たなエンジン・原動力でもある」と明確に指摘した。
実際のところ、サービス業の発展にとって有利な一連の政策措置がすでに施行されており、施行を控えているものも多い。中国商務部の姜増偉副部長は京交会に出席した際に、「サービス業は内需拡大の最大の産業潜在力を秘めており、中国産業構造調整の重点方向を示している」と語った。現指導部は3分の1以上の行政手続きを削減したが、その大部分はサービス業に関連するものだ。
また8月1日より、交通運輸業と一部の現代サービス業の、営業税から増値税への移行に関する試行が全国範囲に拡大される。そのうち現代サービス業の範囲が拡大され、ラジオ・テレビ・映画業界が追加された。中国財政部の楼継偉部長は先ほど、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に出席した際に、「中国は2年内にサービス業の営業税をすべて増値税に移行し、サービス業の急速な発展を促す」と表明した。
◆現在を見据え、長期的な発展を目指す
新型都市化・サービス業の他に、新指導部が推進する地域一体化と自由貿易区も、中国経済の未来の持続的成長の重要な支柱とされている。
李総理は河北省で6月8日、環渤海地域経済工作座談会を開催した。李総理は、「環渤海の地域一体化建設を加速し、環渤海地域を中国経済の成長・モデルチェンジ・アップグレードの新たなエンジンにする」と発言した。