微信が台頭 7000万人の海外ユーザーを開拓 (2)
2012年末、微信のカバーする国と地域は100以上に達した。
米IT企業が世界で覇を唱える状況下、中国で生まれたモバイルネットワーク製品である微信の台頭は、多くの注目を引きつけた。
微信は世界との意思疎通を真の意味で実現できる、初の中国インターネット製品であり、グーグル、ツイッター、フェイスブック、ユーチューブ、ウィキペディアの「IT5強」に続く、6番目の世界的なオンラインツールになる可能性がある。
◆欧米市場の開拓
テンセント広州研究開発部の関係者はインタビューに応じた際に、「微信の海外市場は、主に東南アジアと中東に集中しており、欧州市場でのシェアは限られている。いかに欧米市場に進出するかが、当社の直面している最大の課題だ」と指摘した。
テンセントの張小竜副総裁は、「当社は、米国市場はなぜ進出が最も困難かについて、これまで分析を続けてきた。これは製品そのものの他に、異なる国の文化的習慣の差、国家の文化的ソフトパワーなどと密接に関連している。発展途上国が先進国に製品を輸出する場合、技術・品質のハードルを突破するだけでなく、西側諸国のユーザーの本土製品に対する忠誠度と自信を打破しなければならない。このような消費者心理は、微信の欧米市場開拓の主な障害物になっている」と述べた。
課題に直面しているのは、微信だけではない。
中国はこれまで世界に製造大国のイメージを与えており、ブランドの認知度と信頼度がいずれも低いという先入観が、中国IT企業の海外進出の壁となっている。中国検索最大手である百度の李彦宏董事長兼CEOは本紙の取材に応じた際に、「私もこのような蔑視を感じたことがある」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年7月8日