中露合同軍事演習「海上連合2013」の「6大注目点」
--中国艦隊の楊駿飛指揮官に聞く 中露海上合同軍事演習「海上連合2013」に参加する中国側艦艇は4日、3日間の連続航行を経てウラジオストク近くのピョートル大帝湾に順調に到着した。海風が吹きすさび、大戦は間近。どのような演習になり、どのような注目点があるのだろうか?演習を前に、中国側艦隊の指揮官を務める、海軍北海艦隊の楊駿飛副司令官に話を聞いた。解放軍報が伝えた。
■注目点1:中国は2大艦隊から強大な陣容を派遣
これまでに海軍が参加した外国との合同演習の中で、「海上連合2013」は国外に派遣する兵力が最多だ。参加兵力は北海艦隊、南海艦隊という2大艦隊の艦艇7隻、艦載ヘリ3基、特殊戦闘1個分隊からなる。
駆逐艦「瀋陽」は2006年就役で、北海艦隊で最先端の性能を持つミサイル駆逐艦の1つだ。「石家荘」と姉妹艦で、区域対空戦闘能力を備え、全軍、海軍、艦隊による実兵、実装対抗演習を繰り返し申し分なく達成し、「大洋の旗艦」と称えられる。「塩城」と「煙台」は国産新型ミサイル護衛艦で火力が強く、機能が整い、特に対潜能力は抜きん出ている。
南海艦隊所属の「武漢」と「蘭州」は、わが国が独自開発・建造した第3世代ミサイル駆逐艦で、水上艦艦隊の区域対空および艦隊の作戦式任務を主に担う。このうち武漢は中華ソヴレメンヌイ級と称され、中国海軍初のアデン湾護送任務に参加した。蘭州は四面配置のフェーズドアレイレーダーを備えることから「中華イージス」と称される。