国際世論は中国の緩やかな金融政策を積極的に評価 (2)
ドイツ紙「ハンデルスブラット」のブログ担当者によると、現在の中国の状況は十分安定しており、銀行の不良債権は少なく、経済が緩やかに成長し、資金は十分にある。中国のインフレ率は低く、今はあわてる理由は何もないという。
▽中国にはマクロ経済の絶対的な調整力がある
ベネズエラ中央大学のロドリゲス教授によると、中国は正常な金融市場の整備を行い、人民銀は調節措置を通じて、非正常な貸出市場における膨大な資金の流動を減少させ、世界2位の経済体の運営を効果的に維持していく。中国当局にはマクロ経済情勢に対して絶対的な調整力があり、人民銀は短時間のうちに流動性を適切に増やすとみられ、中国の金融システムは全体として健全だという。
日本大学経済学部の曽根康雄教授によると、中国政府の金融部門が金融に対するコントロール能力を維持することを堅く信じている。このたびの政策には中国政府金融部門の金融体制改革の実施に対する強い意欲が現れているという。
カナダ紙「グローブ・アンド・メール」が25日に発表した論考では、人民銀の通貨供給引き締めの必要性を慎重に肯定し、中国政府がうち出した新たな金融政策の狙いは危険な金融バブルを消滅させ、経済構造がよりバランスの取れた合理的なものになることにある。中国が貸出引き締め政策をぶれることなく堅持すれば、それは大胆なシグナルとなる。中国が貸出バブルを解消し、輸出依存から脱却するために、一時の経済成長ペースの鈍化を容認して、持続可能な成長モデルを構築するつもりであるというシグナルだという。
ロシア紙「ベドモスチ」によると、人民銀は適切な措置を取って銀行間取引金利を合理的な水準に調整し、下落する株式市場の信頼回復を支える方針だ。また中国政府が採用した緩やかな通貨政策は伸びが急速過ぎる銀行の貸出を抑制し、金融市場の安定性を保障するためのものだという。