音楽サイトが5日からテスト有料化 定着は困難? (2)
無料のダウンロードやサイトでの音楽鑑賞というモデルは消費者にとっては「便利なこと」だが、法律に違反してダウンロードサービスを提供したり、音楽を発信したりする一部の音楽サイトは、ネット音楽市場を確実に混乱させている。このため文化部(文化省)は昨年末、500あまりの音楽サイトを対象に整理作業を進め、うち237サイトは法律に基づく営業許可証の手続きや登録手続きを行わず、楽曲の発信、視聴、利用、ダウンロードなどのサービスをみだりに提供した疑いがあるとされ、国が責任をもって改善を求めることになった。
有名歌手の高暁松さんが今年初めに述べたところによると、7月1日から音楽の著作権は正規版が当たり前になり、ネットでの楽曲のダウンロードは有料になるという。「優れたミュージシャンがやっと音楽で食べられるようになる」という。
だがIT(情報技術)産業に詳しいアナリストの唐欣氏によれば、有料化は大きな流れにはならない。インターネットの開かれた環境では、すべての音楽から料金を徴収するのは非常に難しい。さらに中国の消費者はこれまでネットでの無料のモデルに慣れてしまっており、ネット音楽にくまなく課金するのは、これから長い時間をかけても実現不可能なことと思われる。音楽を有料にするモデルとネットの「無料+付加価値サービス」のモデルとは矛盾する。デジタルコンテンツである音楽はたやすく取得できるものだ。ネットは完全に開放されたルートであり、大手ネット音楽配信会社は利用者の大量流出を恐れてなかなか課金に踏み切れないという。(編集KS)
◆は「玉偏」に「韋」
「人民網日本語版」2013年6月4日