欧州企業がEUの保護貿易に反対 特殊な「葬儀」も (3)
▽現地の太陽光産業にダメージか
アイルランドの太陽光製品サプライヤー・エコロジックスの営業マネージャーも同様の見方を示し、「中国産太陽光製品に対する懲罰的関税の課税によって、太陽エネルギーは欧州で化石エネルギーと競争する力を失うことになり、立ち上がりの段階にあるアイルランドの太陽光産業にダメージを与えることになる」と述べた。
英国の再生可能エネルギープロジェクト開発企業のサン・ギフト・ソーラーの社長は、「中国産太陽光製品に20%の関税を課そうが、120%の関税を課そうが、どちらにしても英国の極めて脆弱な太陽光産業市場に災難にも匹敵する影響を与えることになる」と話す。
フィンランドの大手再生可能エネルギー供給企業のグリーン・エネジーのCEOは、「EUが中国産太陽光製品に懲罰的関税を課すなら、われわれは倒産を余儀なくされる。われわれの末端の利用者はより高い投資コストを支払いたくないからだ」と話す。
多くの欧州の太陽光産業企業が、欧州は太陽光製品の製造で競争力を備えていないため、製品の価格はより高くなるとの見方を示す。グリーン・エネジーのCEOは、「欧州企業は真に競争力を備えた太陽光産業の分野に重点を置かなくてはならない。プロジェクトの設計、システムインテグレーション、イノベーション・研究・開発、アフターサービスなどだ」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年5月27日