「観光法」で団体ツアー値上がり 個人旅行に注目 (2)
これまで、旅行社はいつも接待やサービスで実際にかかる価格よりも低い価格をうち出して消費者を引き寄せ、ツアー参加者が旅行社が指定する店で買い物したり、別料金のオプショナルツアーに参加したりするところから利益を上げて、コストの不足を補ってきた。これは旅行者の合法的な権利と健全な市場競争にとっては大きなマイナスだった。
安徽中青旅控股股フェン有限公司の張広輝総監は、「実際、現在の価格は旅行価格が理性的な水準に戻ったものであり、旅行が旅行そのものに立ち返ったことを意味する」という。観光法は旅行社が「ツアー料金タダ」(接待・サービスに実際にかかった金額と同じかそれよりも低い金額のツアー)をうち出すことを固く禁じており、団体ツアー料金の上昇は旅行業界の暗黙のルールをうち破り、規範化された経営モデルを回復するための正常な反応であり理性的な回帰だという。
改革開放がスタートしてから、中国の観光産業は急速に発展した。2012年には国内観光市場がのべ30億人の規模を突破し、海外旅行者はのべ約8200万人に達した。ある業界関係者の分析によると、これからは多くの中国人が個人旅行を選択するようになり、個人旅行の発展レベルを通して観光産業の成熟ぶりがうかがえるようになるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年10月2日