大容量モバイルチャージャーの機内持ち込みが禁止に?
国慶節の連休に旅行に出かける多くの市民にとって、携帯電話のモバイルチャージャーは旅行の必需品となっている。しかしこのほど、2万ミリアンペアを越えるモバイルチャージャーは飛行機へ持ち込めず、空港で没収されるという情報が流された。首都空港保安会社の担当者は28日「預け入れ荷物や持ち込み荷物にモバイルチャージャーがある場合、民航総局のリチウム電池携帯の関連規定に基づく。同規定では容量(Wh)に基づき電池を分類しており、ミリアンペアは電池容量なので、モバイルチャージャーを機内に持ち込めるかどうかはその基準では判断できない」と語った。計算によると、一般的なモバイルチャージャーは機内持ち込みの許可範囲内にあることが明らかになった。北京青年報が伝えた。
「お知らせ」が話題に
航空便情報を専門に発表する微博(ウェイボー・ミニブログ)「@飛常準」にこのほど、「モバイルチャージャー」に関するお知らせが掲載された。「注意! 2万ミリアンペア以上のモバイルチャージャーは飛行機に持ち込めません」。
この微博では次のように書かれている。空港の最新規定により、2万ミリアンペア以上のモバイルチャージャーは飛行機に持ち込めず、空港で没収される。安全の要求により、旅客が搭乗する際、モバイルチャージャー等のリチウム電池製品は1点あたり容量が100Wh以下が望ましく、また預入れはできず必ず機内持ち込みしなければならない。微博を書き込んだ人が中学の物理に基づき計算したところ、2万ミリアンペアのモバイルチャージャーは「ちょうど」100Whで、飛行機には持ち込めないことになる。
この記事は数百回転載され、国慶節(建国記念日、10月1日)の連休に旅行を計画している多くのインターネット利用者から「1万ミリアンペアのを買ってよかった」、「いいタイミングで注意してくれてありがとう」といったコメントが寄せられている。
空港は「最新規定」を知らず
2万ミリアンペアのモバイルチャージャーは市場では一般的だ。もし飛行機に持ち込めないなら、旅行を計画している人にはやっかいだ。もっとも首都空港の保安会社によると、この「お知らせ」には2カ所誤った情報があるという。
「首都空港では2万ミリアンペアのモバイルチャージャーを飛行機に持ち込めないという通知はされておらず、また微博の計算方法にも問題がある」。保安会社の担当者によると、旅客の搭乗時、モバイルチャージャーは確かに民航総局のリチウム電池携?の規定に基づいて手続きされるが、基準はモバイルチャージャーのWhで100Wh以下なら持込可能だ。100-160Whのモバイルチャージャーは搭乗時に航空会社の同意が必要で、160Wh以上は持ち込めない。
「Whが要求を満たせばモバイルチャージャーは持ち込み手続きが可能で、電池容量が何万ミリアンペアかは関係ない」。同担当者によると、リチウム電池の預入れは設備とつなげる必要があるため、モバイルチャージャーは預入れできないという。
大部分のモバイルチャージャーは持ち込み可
市場で一般的なモバイルチャージャーを28日に調べたところ、「容量」は3000?15000ミリアンペアの間で、中には2万ミリアンペアのものもあった。また大多数のモバイルチャージャーの電圧は3?4ボルトだった。
定格電力量の計算式によると、2万ミリアンペアのモバイルチャージャーは電圧が4ボルトの場合、定格電力量は20000ミリアンペア×4ボルト=80Whで100Whを下回り、民航総局の規定をクリアする。
「2万ミリアンペアのモバイルチャージャーでも電池電圧が5ボルトなら、電力量は100Whなので、航空会社の許可を得れば持ち込み可能だ」。首都空港の保安担当者によると、電池の「容量」だけを見るのでは足りず、電池の電圧と容量は一般にモバイルチャージャー上に表記されているため、乗客は自分で計算すれば規定に合っているかどうかわかるという。何の表記もされていないモバイルチャージャーの場合、機内持ち込みはできない。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年9月29日