きょうの人民日報「微博」--「有名人」の言葉というだけで盲従してはいけない
ネット上では、有名人の言葉やエピソードをまとめたとされる記事をよく見かける。そのような記事は通常、「心の栄養系」か「感情に訴える」もののどちらかだ。有名人の名前を利用して人目を引き、たまったうっぷんを晴らしているのだ。どこからとなくやって来た情報に直面した際、「真実」であるのかを頭の中でよく考えてみる必要がある。よく考えることで思考をはっきりさせ、盲従を避けることができる。
【「有名人」の言葉というだけで盲従してはいけない】最近、中国のネット上で、清の第11代皇帝・光緒帝が1989年、「京師大学堂(中国最高峰北京大学の前身)」を設立した際に行ったとされる講話が話題になり、「素晴らしい」、「伝統文化の弊害をはっきり指摘している」などと称賛する声が寄せられている。ただ実際には、その「講話」の内容はネット小説から取られ、真実に基づいているわけではない。「微博(ウェイボー・ミニブログ)」や時事評論でも、中国の人気キャスターである楊瀾や白岩松の「人生観」や「語録」などと銘打った書き込みを度々見かけることができる。一方、当の本人達はそれが事実に基づくものではないとの立場を何度も示している。それでも、それを上回るスピードでさまざまな情報が出回っている。