「いたずらっ子」を対象とする保険 江蘇省では数百人が加入
ネット上では最近、いたずらっ子のトラブルをさらす書き込みや写真が相次いで投稿されている。「叔父さんの家で数十万円もする磁器を壊した」「お隣さんのガラス窓を割った」「クラスメートの最新の電子機器をバラバラにした」--。いたずらっ子の起こした騒動の数々にはあきれてしまう。そんな中、某大手保険会社は「いたずらっ子」による損害を対象にした保険商品を売り出した。いたずらっ子の腕白行為によって生じた損害を保障するという。同保険会社に取材したところ、江蘇省ではすでに数百人がこの保険に加入したという。江南時報が伝えた。
同保険会社の公式サイトによると、いわゆる「いたずらっ子保険」は2012年7月に打ち出されたもので、正式名称は「後見人責任保険」。主に満18歳以下の子供がいる家庭が対象で、未成年の子女が第3者に損害を与えた場合、被保険者が法に基づき負担する経済賠償責任を保険会社が肩代わりするというもの。
保険会社の担当者によると、「いたずらっ子保険」の保険料は年44元(約700円)で、保険期間は12カ月。責任限度額は50万元となっている。
保険業界の関係者は「この保険はあまり有名ではなく、保険料も安い。江蘇省では数百人が購入したが、保険料がわずか44元なので、成約1件あたりの歩合はわずか2元。これでは積極的に売り込む人もいない」と語る。
ある保護者に「いたずらっ子」について取材したところ、「是非加入したい」と即答した。一方で、「このような保険があると、保護者の責任転嫁につながり、無意識のうちに子供に悪影響を与えかねない」と懸念を示す保護者もいた。
▽一風変わった保険
・ペット保険
合法的に所有し、世話をしているペットが第三者に損害を与えた場合、保険会社が賠償を行う。
・職員忠誠保険
保険加入者が雇用する職員による、汚職、不正経理、横領といった行為により、直接的な経済損失がもたらされた場合、保険会社が賠償を行う。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年9月25日