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安全ピンが別荘に |
中国では、「楊秀宇」という名前はそれほど有名ではないが、「立二拆四」という、ネット上のハンドルネームを聞いたことがある人は多い。「立二拆四」を知らなくても、中国赤十字会の商業総経理を名乗る郭美美が自らの贅沢な生活をネットで公開したニュースや、セクシーお騒がせタレント「干露露」という名前なら誰でも知っているだろう。新京報が報じた。
北京警察当局はこのほど、インターネット上で故意にデマを捏造・流布し、他人の名誉を棄損し、不当に利益を得ていたとして、楊秀宇容疑者(40)ら4人を逮捕。北京に移送し、刑事拘留している。
自称「中国のオンラインマーケターの第一人者」
吉林省出身の楊容疑者は、仕事を求めて北京で生活していたが、仕事がうまくいかず、インターネットに夢中になるようなった。その後、「立二拆四」というハンドルネームを使うようになり、ネット上の有名人になる。
楊容疑者は2006年、「北京爾瑪天仙文化伝播」(登録資本160万元《約2560万円》)という会社を立ち上げたのに続き、2010年3月には、「北京爾瑪互動営銷策劃」というオンラインマーケター会社を立ち上げた。同社はスタッフ50人を抱えている。
楊容疑者は06年に、若い女性が街角などで見知らぬ人と「安全ピン」を別の物と物々交換するところから始め、最後にはクリップが「別荘」になったという「ニュース」を捏造し話題になってから、毎年のようにネット上などで「話題」を作り続けてきた。話題といえば、「成金自慢」などネットユーザーが好むものばかりだった。
楊容疑者によると、このように「話題」を作るだけで、同社には1千万元(約1億6千万円)の営業收入があったという。
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