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「南鑼鼓巷」が北京の人気スポットに その秘密は?

 北京市東城区政府によると、胡同と呼ばれる古い路地の街並みが残る約800メートルほどのストリート「南鑼鼓巷」には現在、1日平均2万人以上の観光客が訪問し、人気観光スポット「故宮博物館」に迫る勢いだという。

 データによると、6月以降、「南鑼鼓巷」には1日平均延べ2万人が訪れ、周末は延べ3-4万人に達している。祝祭日になると、観光客の数は10万人に跳ね上がり、昨年同期比2倍になっている。

 では、同地の人気の秘密は何なのだろう。

 「南鑼鼓巷」やその周辺にある路地には、中国で唯一、元(1271-1368年)の時代に「里坊制(碁盤の目区画)」で整備された街並みがそのまま残されている。また、「南鑼鼓巷」の中には、伝統的家屋建築・四合院を改造して作ったレストランなどが数多くある。このような、北京でしか味わうことのできない独特の雰囲気が、多くの外国人が訪れる要因となっている。

 東城区の観光委員会の鄭芳副主任は、「『故宮博物館』や世界遺産の『天壇』など、北京の伝統的な文化が凝縮されている場所は、初めて北京を訪問した人が必ず観光しておきたい所だ。一方、北京を訪れるのは2回目、3回目という観光客は、このような観光スポットでは満足できなくなり、北京の民俗文化などが見所となる」と指摘。「南鑼鼓巷の前にあるホテル鼓楼苑秦唐府7号院に泊まりに来るのは、ほとんどがフランス人。同ホテルは毎日、満室になっている。予約は必ず半年前にしなければならない。また、南鑼鼓巷内の特色あるレストランやショップなども多くの外国人に人気となっている。さまざまなショップがあるため、どんな人が来ても、自分の好きなものを見つけることができる。さらに、四合院式の住宅や特色あるレストラン、中国演劇の最高学府、同地内にある著名人の旧家なども、多くの観光客が押し寄せている要因だ」と語る。

 鄭副主任はまた、「東城区は、『微博(ウェイボー・ミニブログ)』など、若者に人気の情報伝達方法を通して、宣伝を行っている。『新浪微博』の『東城観光』の公式アカウントは、フォロワーの数が約21万人に到達し、フォロワーとの触れ合いを通して、さらに多くの人の注目を集めている。また、同区の観光委員会の携帯アプリ『東城観光』は、3カ月に1度更新され、ユーザーは同アプリをダウンロードすれば、同地の最新の観光情報を入手できる。さらに、同区は海外の観光機構が発行する『ニュースレター』と提携し、毎月、海外のユーザーに同区の主な活動を紹介している。そのほか、世界最大のソーシャル・ ネットワーキング・サービス(SNS)・フェイスブックの同委員会の公式アカウントでも、同区の観光を宣伝する動画などをアップし、世界に発信している。このように、同区の豊富な観光資源を、全面的、かつ立体的に宣伝することで、中国国内外のより多くの観光客に情報を発信している」と語る。(編集KN)

 「人民網日本語版」2013年8月7日

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