韓国人男性がトラクターで「八十日間中国縦断」
ジュール・ヴェルヌの名著『八十日間世界一周』は多くの人が子ども時代に読んだ科学普及・啓蒙の名作だ。現在、ある韓国人男性がフィリアス・フォッグの快挙を再現しようとしている。ただ彼は80日間かけて世界ではなく中国を、しかもトラクターで縦断しようとしている。姜基兌さん(30)は30日、中国の旅の43カ所目の目的地、武漢に到着した。武漢晩報が伝えた。
■トラクターで中国を周遊
デニム姿に長髪でひげを伸ばした姜さんは30日午後に取材に応じ「私の父は農業を営み、故郷の韓国慶尚南道河東郡で米を栽培しています。私は小さい頃から大きくなるまで、韓国の農業全体が縮小し、農業人口がどんどん減り、農村教育が後れているのを見てきました。また、農民が育てた野菜や穀物が都市の食卓で大量に浪費されるのを見て、心を痛めてきました。私は世界に食糧危機がひとたび訪れれば、みんな食べるものがなくなることを心配しています。そこで、変わった方法で農業の重要性を宣伝しようと思ったのです」と語った。
姜さんは5月21日に黒竜江省ハルビン市を出発。ゴールは広西チワン族自治区桂林市で全行程6700キロ余り、約50カ所に立ち寄る。