交際2年4カ月での結婚が最適? 専門家「確実な答えはない」
「2年4カ月交際して結婚すると、最も離婚しにくい」という情報が最近、インターネットで話題を呼んでいる。ネット利用者はこれについて様々な意見を寄せ、「合理的だ」と考える人が多い一方で、「時間は結婚のための完全な基準とはいえない」という意見もある。はたしてこの情報は正しいのだろうか。国家級心理カウンセラーの張帆氏は「結婚に最も適した時間というものはない」と語り、適齢期の男女に対して、自分の考えを尊重し、盲目的に恋愛期間を限定しないようアドバイスしている。華西都市報が伝えた。
調査結果 結婚の時期はそれぞれの状況により異なる
人民網が27日に発表した記事によると、研究者は統計を通じて、交際期間が2年4カ月のカップルが結婚したら、離婚の確率が低くなることを発見したという。知り合ってすぐに結婚したり、長い間交際してもなかなか結婚しないカップルは離婚のリスクが高く、中でも結婚を引き伸ばしたカップルの離婚の可能性が最大となっている。
様々なカップルに取材したところ、それぞれ違う意見を持っていた。23歳の女性の王さんはまだ独身だが、交際2年程度で結婚するのが最適だと考えている。「すぐ結婚するのはあてにならないし、交際が長すぎると疲労感が生まれて分かれやすくなる。1?2年が結婚にはちょうどよい。」同じく独身の張さんは逆に、結婚では経済面、仕事面など多くの条件を検討する必要があると考える。「条件さえ合えば、いつ結婚してもよい。」恋人と交際2年あまりになる蒋さんも、交際期間の長さでは結婚を決められないと語る。「互いに十分に理解して、合っていると感じたら結婚できる。これは時間とはあまり関係がない。」
自分の今の考えを尊重すべき
2年4カ月の交際期間が結婚に最もふさわしいのだろうか。国家級心理カウンセラーの張帆氏によると、恋愛時には男女双方ともホルモンが盛んに分泌されるが、こうした相互の魅力は約2年続くため、交際2年ほどで多くのカップルが結婚を考え行動することは確かに関連があるとしている。しかし結婚は恋愛とは異なり、いったん結婚すると財産や責任、性関係など多くの問題に直面することになる。「これは恋愛よりも複雑だ。感情は結婚の一部に過ぎない。」いつ結婚するのが最も適切なのかは、はっきりした回答はないという。
すぐ結婚したり、長期間交際した後で結婚したカップルの離婚の問題について張氏は、これはカップルが恋愛期間にあり、婚姻の複雑な関係の準備を十分にしていないためだと語る。長期間交際しているカップルは実際には婚姻のような状態にあり、結婚生活でも多くの問題には直面する。ただ財産や責任などの束縛がないだけで、互いに不満があれば簡単に別れてしまうという。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年6月28日