米紙、「親戚付き合いを嫌う中国の独身女性」
貧しい農村出身で必死に勉強し、大学卒業後も都市部に留まり、中国で「鳳凰男」と呼ばれる男性。ただ、米誌「アトランティック」は22日、その「鳳凰男」が女性達から避けられているとする記事を掲載した。環球時報が報じた。
以下は同記事の主な内容。
中国の独身女性3万5500人を対象に、「あなたが独身である理由はなんですか?」、「理想の伴侶はどのような男性ですか?」を聞いた調査の結果を通して、中国人女性の男性や結婚に対する姿勢を垣間見ることができる。
同調査の「どのような男性と結婚したいですか?」という質問に対して、最も多い回答は、「家や車を持っている離婚歴のある男性」だった。そして次に多かったのが、「40代で事業に成功しており、見合いを何度もしているのに、独身の男性」だった。一方、意外だったのは、「企業の高級管理職に就いているが、親戚も多い『鳳凰男』」が最も人気がないことだ。「鳳凰男」は、「落ち着きがあり誠実なIT男」や「イケメンの自営業者」よりも人気がない。「鳳凰男」は社会において成功を収めているものの、努力の過程で家族にかかる経済的負担も大きく、その肩には、家族の「運命」を変えるという期待が圧し掛かっている。
中国人の多くは、結婚すると、生活スタイルも変わり、相手の家族や親戚とも深くかかわるようになると考えている。中国には、緊密な家族関係や、結婚後は男性側の家族と同居するなどの伝統がある。一方、西洋化が進む都市で生活している夫婦に、古い習わしに沿った暮らしをすることは期待できない。それでも、伝統は完全には消えておらず、女性の頭の中に、潜在意識として深く宿っている。
中国の多くの女性はどのような男性と結婚するかを決めかねている。それが、裕福で離婚歴がある男性を好む一方、お金はあっても、親戚とのひっきりない付き合いに巻き込まれる可能性のある「鳳凰男」は避けたいという気持ちにつながっている。
ただ、同調査に回答したのは独身女性だけであって、この結果が中国人女性すべての観点を反映しているというわけではない。中国では毎日、多くの新しいカップルが生まれている。最近では、「520」の中国語の発音が「愛してる」に似ていることから、ネット上のバレンタインデーと言われる「5月20日」に婚姻届を出すカップルが殺到し、中国のある地の婚姻登録センターのサーバーがパンクするという事態に陥った。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年5月27日