きょうの人民日報「微博」-膨大な利益を生み出す宇宙飛行事業
中国の有人宇宙船「神舟10号」が11日夕方に打ち上げられ、予定軌道に乗った。人類はなぜこれほど、宇宙飛行に夢中になるのだろう。宇宙船は、世界最先端の技術に追い付くという中国人の決意と夢を乗せ、栄誉を守るということよりもさらに明確で実行可能な目標が込められている。航空宇宙工学者で、中国初の有人宇宙飛行に成功した宇宙船「神舟」の開発を指揮した、王永志氏は、宇宙ステーションの意義について、「完成後、中国人は宇宙に数日滞在して帰って来るというのではなく、宇宙に駐在できるようになる。これは、国家の安全や宇宙資源の開発、利用の面で新たな成果を得るのに大きな役割を果たす」と指摘している。
【膨大な利益を生み出す宇宙飛行事業】1、宇宙飛行の分野につぎ込む1元(約15円)は、7-12元(約105-180円)の利益となって返ってくる。2、米国は240億ドル(2兆2800億円)をつぎ込んで、「アポロ計画」を実施して、有人月面着陸を成功させ、ハイテクノロジーの分野で500件以上の発明、特許を得るのにつながった。3、米国は宇宙技術を産業化させ、2兆ドル(約190兆円)以上の利益を得ているのに対し、中国の同分野の総収入は2010年に1000億元(約1兆5千億円)に達したばかりで、世界の同分野の收入総額の3%を占めるにすぎない。