日本に進出する中国企業とスカウトされる日本の技術者 (3)
日本の企業は無駄な時間が多い
日本の大企業に勤めているなら、英語の能力が問われることはほとんどないだろう。しかし、日本の大企業では、非建設的な業務に直面しなければならないこともしばしばだ。日本の大企業では、技術者が「多くの時間を内部との調整のために使っている」と不満をこぼしている。情熱を抱いて入社したものの、実際の仕事はというと、ほかの部門と責任のなすりつけ合いをしているだけというのだ。その典型的な例が、「負うべき責任のラインをどこで引くか」だ。そして、そのような環境に長期間身を置いていても、従業員は、自分の成長や達成感を感じることができない。一方、華為など、日本の外資系企業では、部門間同士の「溝」が比較的小さく、その調整に多くの時間を費やす必要はない。
華為は、日本でヘッドハンティングした技術者に、日本の顧客の需要を世界各地の技術チームに伝えるという責任を委ねている。日本で問題が発生した場合、世界中の技術チームの意見を参考にすることができるのだ。菅原さんは、「世界各国の技術者とコミュニケーションをとるのはたいへんだが、とてもよい刺激になっている」とし、「日本の技術者のレベルは世界でも高い評価を受けている。日本の大企業の技術者にもそのことを知ってもらいたい」と語っている。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年6月6日