きょうの人民日報「微博」--食品の相剋
中国には古くから、自然界の物は互いに影響し合っていると考える「五行思想(ごぎょうしそう)」という哲学がある。うち自然界のものが互いに力を弱め合う関係を「相剋(そうこく)」と呼んでおり、それは食品同士の間にも見られると考えられる。そのため、食べ合わせに注意し、相性の悪い食品を列挙した表を台所に貼っている家庭も少なくない。では、それらは本当に科学的なのだろうか?
【食品の相剋のほとんどは都市伝説】中国のネット上ではカニと柿は相性が悪く、ヨーグルトとバナナを一緒に食べるとガンになりやすいという説が多く見られる。ただ、これらは決して科学的というわけではない。中国で栄養学の先駆者として知られていた鄭集教授はかつて、食べ合わせが悪いとされている、ネギと蜂蜜、サツマイモとバナナ、カニと柿など、14組の食品を実際に食べてみたが、何の異常も観察されなかった。食事というのは本来、それほど複雑に考えたり、何かに脅えながらしたりするものではなく、楽しむものであるはずだ。安心して食事を楽しもう!