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北京市民のモラル、7年連続向上 信号無視は悪化

 北京の首都精神文明建設委員会弁公室は8日、市民の社会モラルを示す「2012北京市民公共行為文明指数分析報告」を発表した。昨年の市民の公共行為文明指数は83.26と、前年の83.05より0.21ポイント向上したことが明らかになった。これで同指数は7年連続の向上となった。ただ、「自主的に席を譲る」というのが最もポイントの高い分野になったのに対し、歩行者の信号無視の指数が悪化したほか、ペットの糞の放置が最も非文明的行為となった。同調査は8年連続で実施されている。北京青年報が報じた。

 同弁公室によると、今回の調査は北京市社情民意調査センターに委託して、2012年の年末4カ月にわたって実施された。調査項目のうち、インターネットが公衆に与える影響を調査するインターネット文明指数が初めて追加された。同指数は昨年、83.28ポイントだった。

 ■歩行者の信号無視が0.43ポイント悪化

 調査によると、公共秩序の分野のうち、「信号遵守」「割り込み」などの指数が前年より悪化した。現場での観測では、歩行者の信号無視率が1.56%と11年より0.43ポイント悪化した。現在、同市は既に、歩行者の信号無視に対して罰金を科すなど、厳しい処分を下すことで非文明的行為の改善を目指している。

 一方、同分野の歩行者の通行状況や自動車(原動機付き自転車を含む)、自転車・電動アシスト自転車・シニアカーなどの通行状況の現場観測では、歩行者の横断歩道以外の場所での道路横断発生率が0.35%と、11年に比べて0.21ポイント改善した。非自動車の歩行者道路通行の発生率も1.51%と11年に比べて0.02ポイント改善した。

 ■ペットの糞放置が最も非文明的行為

 同調査は「自主的に道を譲る」、「携帯のマナーモード設定」、「公共の乗り物の乗下車時に列に並ぶ」、「ペットの糞を自主的に掃除する」など、具体的な30行為の指数が出されている。うち、「自主的に席を譲る」は91.33ポイントと最も高い数字だった。一方、「ペットの糞を飼い主が自主的に掃除する」は57.12ポイントにとどまり、ペットの糞放置が公共衛生の分野において突出した問題で、市民の反感を買う非文明的行為となっている。

 ■同調査の方法

 同調査には経験豊富な調査員約500人と中国人民大学の学生約60人が参加。市民公共行為文明素養指標体系を活用して、北京市民(北京市内の住民や近郊地区の農民、地方からの出稼ぎ労働者を含む)1万人以上、北京で2年以上暮らしている外国籍の住民約1千人を対象に訪問調査を実施したほか、同市市内の公共の場所(主要交差点、大通り、駅、歩道橋、地下道、ショッピングセンター、文化会館など)398カ所で、歩行者81万4000人、自動車23万8千台、自転車・電動アシスト自転車・シニアカーなど28万4千台、公共バス185路線、地下鉄6路線を対象に、累計8000時間の実地観測を実施した。これら膨大なデータをベースに、最終的に同報告がまとめられた。(編集KN)

 「人民網日本語版」2013年5月10日

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