朝鮮半島情勢、中国の韓国旅行への影響は限定的
朝鮮が中距離弾道ミサイル発射を強行するかどうかをめぐり、さまざまな推測が飛び交う中、韓国は朝鮮に対して対話を提案。しかし朝鮮は「ずる賢い戦術」と非難するなど、朝鮮半島の情勢は混沌としている。一方、韓国に向かう旅行に関して、中国の複数の旅行社は、安全性を尋ねる旅行客がいるものの、今のところ目立った影響はなく、ツアーなども予定通り出発しているとしている。新京報が報じた。
中国の大手旅行会社・中青旅の関連の責任者によると、朝鮮の動向の影響を背景に、一部の観光客が安全を懸念し、韓国旅行をキャンセルしているほか、韓国旅行に関する問い合わせや申し込みの数が明らかに減少しているという。同社が把握している情報によると、韓国の社会は通常どおり機能し、市民の生活に影響は出ていない。そして、韓国を旅行する観光客の行程にも影響は出ておらず、中国政府も韓国旅行をめぐる特別な注意事項や警告なども発表していない。一方、朝鮮に向かう旅行に関しては、同社は、この時期は通常ツアーなどを企画しておらず、朝鮮旅行に関する問い合わせや予約も入っていないため、ツアー中止やキャンセルなどの問題も発生していない。
一方、北京春秋旅行社の楊洋・総経理は「情勢を懸念し、韓国旅行の安全性を尋ねる電話が明らかに増加しているが、旅行社の商品に影響はほとんど出ていない。韓国の済州(チェジュ)島や釜山(プサン)に向かうクルーザー路線の収客状況も通常通りで、首都ソウルに宿泊する行程に関する問い合わせも比較的多いという。また、申し込みのキャンセルが相次ぐ状況も発生していない。さらに、海外旅行予約サイト・佰程旅行網の市場部の鄭起軍・経理も、「韓国に向かうためのビザや航空会社のチケット発行はすべて通常通りで、ミサイルの発射が懸念される朝鮮人民軍創設記念日・25日に出発するルートにも影響は出ていない。また韓国でのツアー内容にも変更はない」とした。
このほか、中国旅行社総社、中国国際旅行社総社、凱撒旅游、佰程旅行網などはいずれも、韓国に向かう商品に影響は出ていないとしている。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年4月18日