中国・鳥インフル、新たに3人の感染確認 計63人に
中国で鳥インフルエンザ(H7N9型)の感染が拡大している問題で、中国衛生・計画出産委員会は15日、14日午後6時から15日午後6時の24時間の間に、新たに3人のH7N9感染を確認したと発表した。内訳は安徽省1人、浙江省1人、江蘇省1人。これで、感染者の数は63人(うち14人死亡)となった。人民日報が報じた。
感染者63人の内訳は、北京1人、上海24人(うち9人死亡)、江蘇省17人(うち2人死亡)、浙江省16人(うち2人死亡)、安徽省3人(うち1人死亡)、河南省2人。6省・市の29地市級区域に拡大している。
現時点で報告されている患者と患者の間に、疫学的な関連性や人から人への感染は確認されていない。患者と密接に接触していた人に対しても現在、必要な観察措置が実施されており、今のところ異常は見られないという。
同委員会はこのほど、世界保健機構(WHO)と共同でH7N9型の防止や抑制に関する考察チームを立ち上げ、1週間を期間とする研究や分析活動を行うことで合意した。結果に基づき、今後の対応を決める。
一方、江蘇省で危篤状態だったH7N9感染患者が回復し、一般病棟に移されたという。現在、同患者の呼吸は落ち着き、ベッドから降りることもできる。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年4月16日