西安市、歩行者の信号無視に罰金130円
中国のラジオチャンネル「中国之声」はこのほど、「陝西省西安市で歩行者が信号無視をすると、罰金10元(約130円)」と報道。中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」で話題になっている。ミニブログでは、同報道が2日で数千回転送され、大多数のネットユーザーらが「いいね!」と同市の交通警察の決定に賛同の意を表明。歩行者の多くが、むやみに道路を横断している現状や「赤信号、みんなで渡ればこわくない」といわんばかりの「中国式道路横断」の抜本的な改善に力を注ぐべきとの声を上げている。中国国営の通信社「中国新聞社」のウェブサイトが報じた。
あるネットユーザーは、「実際には、どの交通法規でも守らなければ、命の危険を冒すことになる」とし、「いいね!」とツイートしている。
一方、同市の交通管理部門は、歩行者の信号無視に処罰が下されるのは初めてのことではない」とし、「交通法の規定では、歩行者が信号無視をすると、罰金最高50元(約650円)となっている。現在は、主に『勧告』という趣旨で実施している」と説明した。
歩行者の信号無視に罰金を科すことは、交通法規の一部で、不思議なことでは決してない。しかし、多くの人の反応を見ると、なにか新たな取り組みが始まったかのようだ。もしかすると、これまで中国では規則に違反しても「処罰」されるということが少なすぎたのではないだろうか。「中国式道路横断」がネット上で話題なっている背後に、中国人にとって法律を守らないことが日常化していることへの皮肉が込められているなら、今回の歩行者の信号無視に罰金が科せられているというニュースへの注目はつまり、法律順守の浸透への期待が込められているのだろう。中国も法律順守を真剣に考えなければならない時が来たようだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2012年12月10日