「夜更かし病」あなたは大丈夫?
販売担当マネージャーの仕事をしている李さんにとって、仕事上のストレスはかなり大きい。毎日、終業時刻が近づくと、だるさや眠気を感じ、早く家に帰ってぐっすり寝ようと思う。だが、いったん帰宅すると、パソコンを立ち上げたり、映画を見たり、ゲームをしたりしてしまう。たとえ両まぶたがくっつきそうな睡魔に襲われても、夜中の1時、2時になるまでベッドに入ろうとしない。翌朝、出勤しても、寝不足でボーっとしたままなので、コーヒーを飲んでやり過ごす。彼は最近、吐き気、食欲不振、極端な記憶力の低下などを常に感じるようになった。こういう状態になって初めて、コトの重大性が分かったようだ。生命時報が伝えた。
北京安定医院精神科副主任の卜力医師は、「この症状は典型的な『夜更かし強迫症(夜更かし病)』で、ホワイトカラー族に良く見られる」と指摘した。特にやることがなくても、早めに寝ようとはせず、知らない間に深夜になり、やっとベッドに入る。これが「夜更かし病」の主な特徴だ。「夜更かし病」は、正式な病気ではないが、仕事や学習を正常に行う上で悪影響を及ぼす。心理学的に見た場合、「夜更かし病」は、昼間の生活に対する自分からの「声なき抗議」と捉えることができる。夜更かし族は、昼間の生活でのストレスがかなり大きいため、夜になると、自分が興奮できるものに依存して心理的な疲労を和らげる必要があるのだ。
卜力医師は、夜更かし病の処方箋として以下の2点を挙げた。(1)朝一番に、その日にやるべきことをリストアップする。その中から最重要事項を3つ選び、チェックを入れる。この作業によって、仕事・学習面で心理的なパニックが起きることを予防し、眠りにつく前の焦燥感を減らすことができる(2)仕事が終わった後、運動をすることで、ストレスを解放する。適度な運動によって、心身ともに心地よい睡眠に誘われ、早く寝る習慣ができ、気分的にもリラックスする。友人と本音で話し合ったり、運動に打ち込んだり、交流活動に参加することで、ストレスで重くなった心がほかのことに向き、気分転換ができる---。(編集KM)
「人民網日本語版」2012年11月12日