ある短編動画が2日、ネット上で静かな人気を博した。動画では曙光が渦巻く棚田を、金色の南方の田を、歴史ある万里の長城を、ゆっくりと扉を開く故宮を照らしていく。そして「これは古く、そして若々しい国だ」と英語のナレーションが入る。説明を聞かなければ、外国のドキュメンタリー映画のオープニングシーンだと思うかもしれない。だが実は、『中国共産党はあなたと道中を共にする』というタイトルの短編動画だ。人民日報海外版が伝えた。
■ネットでは「萌え~」と驚きの声
昨年12月以降、第18期三中全会海外交流団の交流会では、この3分余りの短編動画が以前ネットで大好評を博した『指導者はどう鍛え上げられるのか』と共に、各交流会の「前口上」になっている。
「大変引きつけられる」「生き生きとしてユーモアがある」「観ながら笑った」というのが、両動画に対する東南アジアの視聴者の評価だ。一方、中国のネットでは「面白い」「良くできている」といった言葉がよく聞かれる。これまでの印象の「国家宣伝映画」と異なり、『中国共産党はあなたと道中を共にする』は、より普通の人の視点から「中国の夢」を描いている。動画では、この広大で複雑な国で農民、労働者、個人経営者、お年寄り、子ども、舞踏家、バーテンダーが、それぞれ自分の夢を持っている。
以前人気が沸騰した『指導者はどう鍛え上げられるのか』はアニメ形式を大胆に用いて、中国と他国の異なる指導者選出制度を紹介した。指導者の顔をアニメの体に乗せたことで、ネット上の若者から「萌え~」と驚きの声が上がった。この短編動画のクリック数は延べ200万回を超えた。
■多様な声は自信の表れ