中国人が国際組織の要職に続々就任
■中国人が立て続けに就任
フランス・パリの国連教育科学文化機関(ユネスコ)の本部で5日、中国のカク(カクは赤へんにおおざと)平教育部副部長(教育次官)が第37回ユネスコ総会議長に選出された。任期は2年。中国人の「トップ」就任はユネスコの68年の歴史で初。195の加盟国に一致して推挙され、全会一致で選出された初の議長でもある。近年、中国人が国際組織を「掌握」していることの1つの縮図だ。人民日報海外版が伝えた。
今年はカク氏以外にも複数の国際組織が中国人の上層部就任を発表した。6月には李勇財政部副部長(財政次官)が国連工業開発機関(UNIDO)事務局長に選出された。8月には易小准駐世界貿易機関(WTO)大使がWTO事務局次長に就任した。9月には鞍鋼集団公司の張暁剛総経理(社長)が国際標準化機構(ISO)会長に選出された。
過去10年間を振り返ると、さらに長いリストとなる。
2003年、史久◆(◆は金へんに庸)氏が国際司法裁判所所長に選出された。1946年の設立以来、中国人の所長就任は初だった。同年12月、呉建民氏が博覧会国際事務局(BIE)局長に選出された。2005年10月、章新勝氏がユネスコ執行委員長に選出された。2006年、香港の陳馮富珍(マーガレット・チャン)氏が世界保健機関(WHO)事務局長に選出された。2007年2月9日、沙祖康氏が国連事務次長に就任した。2008年、林毅夫教授が世界銀行上級副総裁兼チーフエコノミストに任命された。2010年4月、唐虔氏がユネスコの事務局長補佐(教育担当)に任命された。2011年、朱民氏が国際通貨基金(IMF)副専務理事に就任した……。