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中国の習近平国家主席の特別代表である汪洋副総理(左から2人目)と楊潔チ国務委員(右から2人目)は10日、ワシントンで中米戦略経済対話の開幕式に出席した際、米国のバイデン副大統領(中央)、オバマ大統領の特別代表であるケリー国務長官(右端)とルー財務長官(左端)と記念撮影。 |
第5回中米戦略経済対話が10日、米ワシントンで開幕した。中国側は習近平国家主席の特別代表として汪洋副総理と楊潔チ国務委員、米側はオバマ大統領の特別代表としてケリー国務長官とルー財務長官が出席した。開幕式ではバイデン米副大統領が式辞を述べた。
汪副総理は式辞で「1カ月前、習近平主席とオバマ大統領はサニーランズで歴史的な会談を行なった。両国元首は遠い将来を見通して、中米による新型の多国間関係の共同構築について重要な共通認識にいたり、中米関係の将来の発展の方向性を指し示した。今回の対話は両国元首間の重要な共通認識を確かな成果に変え、中米による新型の大国間関係の建設に具体的内容をもたらし、両国および世界の人々に恩恵をもたらそうとするものである」と述べた。
また「今回の対話はこれまでの事業を受け継ぎ、将来の発展に道を開き、非衝突、非対立、相互尊重、協力・ウィンウィンという新型の大国関係の理念を体現するものである。両国の経済関係の急速な発展の過程で生じる問題や摩擦については、双方は対話を通じて相違を埋め、溝を管理・コントロールすべきだ。経済問題を政治化したり、特定の問題を拡大したり、中米関係の安定的発展の基礎を一時の事、一つの事で動揺させるべきではない。中米協力はうまくいけば、世界の平和と安定の礎、世界の繁栄と発展のエンジンとなることができる。共に努力して、太平洋をまたぐ協力に新たな一章を書き加えようではないか」と表明した。
バイデン副大統領は式辞で「米中は共に重要な影響力を持つ大国であり、米中関係は世界で最も重要な二国間関係だ。両国経済の持続可能な成長であれ、各種のグローバルな試練への対処であれ、アジア太平洋地域さらには世界の平和・安定・繁栄促進であれ、米中両国が力を合わせて協力することを必要としている。米側は中国の発展を歓迎する。中国の改革開放プロセスは米国にとっても、世界にとってもプラスだと信じる。米中双方間には競争と協力が存在するが、両国関係はゼロサムゲームではない。双方は長期的戦略と建設的姿勢に基づき、米中関係を発展させ、踏み込んで対話し、相互信頼を深め、協力を強化し、溝を管理・コントロールし、良い競争を行なうべきだ。米中戦略経済対話は両国双方にとって重要だ。今回の対話によって米中関係が具体的成果をより多く上げるようになり、両国および世界の人々に幸福をもたらすことを祈る」と述べた。また、米国政府を代表して、先日のサンフランシスコでの航空機事故で亡くなった中国国民に哀悼の意を表し、遺族と負傷した中国国民に見舞いの意を表した。
中米は2日間の日程で戦略対話と経済対話を行なう。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年7月11日
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