復活を遂げた日本バレー女子、日本のスポーツ戦略を学べ
中国メディアが見る日本 日本で開催されていたバレーボールの2013ワールドグランドチャンピオンズカップ(グラチャン)女子大会がこのほど幕を閉じた。日本バレーボール女子は3位となり、2001年の大会以来12年ぶりのメダルを獲得した。昨年のロンドン五輪で銅メダルを獲得している日本バレーボール女子は、これで連続して国際4大大会でメダルを獲得したことになる。このことからも、長年衰退していた日本のバレーボール女子が再び復活を遂げたことが見て取れる。人民日報が伝えた。
日本は、従来よりバレーボールに熱心に取り組み、かつ親しんできた国である。1964年の東京五輪で金メダルを獲得するなど1960年代には「東洋の魔女」として世界で恐れられ、これまでバレーボールの技術革新に大きな影響を与えてきた。特に、日本バレーボール女子はバレーボールというスポーツの発展に大きく貢献してきた。このような成績を達成できたのは、日本の各世代のバレーボール女子選手や監督・コーチ、スポーツ業界の人々の苦労と努力の賜物であると同時に、バレーボールというスポーツを愛する日本の大衆の層の厚さと国民感情のおかげでもある。
ある一つのスポーツが、長年衰退せずに継続して発展し続けることができたとしたら、それは確実にスポーツ界と社会、大衆が相互に促進しあい、ともに努力してきた結果に拠るものだ。日本には、「人生のある時期、ただひたすらバレーボールのことを考え、熱中していた」と語った1964年東京五輪のバレーボール女子で金メダルを獲得したチームの主将だった故中村(旧姓河西)昌枝さんのような人がいただけでなく、自分ではプレーできないが、長年バレーボールの試合を見てチームを応援してきた一般のバレーボールファンたちもいた。ワールドグランドチャンピオンズカップが開催されていた期間、新しい日本バレーボール女子チームの主力選手がテレビ番組に出演していた。そこでの話題はバレーボールとはまったく関係がない趣味やプライベートについてだったが、そのやりとりは、知らぬ間に選手と視聴者の距離を近づけていた。このような番組作りは、バレーボール選手に限ったものではなく、陸上選手が子供達と一緒にかけっこをしたり、広場でスポーツ選手がパフォーマンスを披露したりと多種多様である。このような「親しみを感じさせる」ことを意図した演出は、人々に「スポーツの大切さ」を伝える役割にもなっている。