文化交流の懸け橋を支える日本からの帰国者--任正平さん (4)

日本留学時の任正平さん。

　----日本の留学生制度についてどう思いますか？

　私はこの面では日本はまだ整っていないと思います。米国留学をしたいと思ったら、TOEFLやそのほかの資格認証試験を受けて、語学で合格すれば、学校から奨学金が受け取れます。このような方法なら、みんな米国に行くために一生懸命英語を学びます。日本もそのようにすればいいと思います。日本語資格試験をつくって、日本に行くために日本語を学び、合格したら奨学金を得て留学する。このようになれば、まず日本に行く学生のレベルが高くなり、語学もみんな合格していれば、誤解を生むことも少なくできるでしょう。しかも優秀な人ばかりが日本に行けば、日本人に好印象を与えることになります。逆にこうした優秀な人が日本語をマスターすれば、日本という国やその事情を理解できます。このようにして相互の誤解を少なくできます。

　しかし、反対に日本に留学に行く人の多くはまず語学学校で日本語を学びます。語学学校はハードルが低く、学費を払えば行けるからです。日本や日本語に興味のない人も大勢お金を稼ぐために行くのです。このようでは日本に行っても、留学しても、帰国後、日本に対して何の親しみも持たない人が多くなります。

　----中国と日本の違いと類似点はどこだと思いますか？

　中日には、たくさんの類似点があり、たくさんの違いがあります。留学の目的は相手の良いものを吸収することです。中国には中国の良いところがあります。留学や交流活動を通して、私たちは相互理解を深めながら関係を改善していけると思います。

　----日本に留学しようとしている学生にアドバイスをお願いします。

　言葉はとても大切ですが、言葉の背後にある文化、生活習慣などをしっかり学ぶ必要があります。日本に行く前に日本語を学ぶ機会があるとさらに良いですし、日本に行った後にまた学んでもいいですが、必ず謙虚な態度をとり続けることです。日本人はなぜこんなふうにいうのか、かれらはどのように問題を考えるのか、言葉の背後にある意味を探す必要があります。

　（本文章は人民網日本語版の著作権コンテンツです。書面による許諾がない限り、同コンテンツを無断で転載することを禁じます。）

　「人民網日本語版」2013年9月24日