双子のパンダ「愛浜」「明浜」、中国帰国後も元気
和歌山県の白浜アドベンチャーワールドにいた双子のジャイアントパンダの「愛浜(あいひん)」と「明浜(めいひん)」は数時間のフライトを経て、14日夜に中国四川省の成都ジャイアントパンダ繁育研究基地に到着した。到着直後はやや疲れた様子だったため、職員が速やかに専用のパンダ隔離検疫室で休息を取らせ、健康状況を24時間体制で観察すると同時に、故郷の新鮮な食べ物を与えた。現在は2匹ともすでに体力を回復し、健康状態も良好だという。愛浜と明浜は同基地のパンダ検疫室で少なくとも1カ月の検疫期間を過ごす予定。新華社ウェブサイト「新華網」が伝えた。
同基地は2000年に雌のパンダ「梅梅(めいめい)」(1994年生まれ)を日本へ送ったところ、「梅梅」と「永明(えいみん)」が2006年の春に自然交配し、同年12月23日に愛浜と明浜を生んだ。「梅梅」と「永明」にとっては日本での4回目の出産だった。母親の「梅梅」と中日両国のパンダ専門研究者の行き届いた世話により、双子のパンダは現在すでに6歳を迎えた。
中国で推進している国際パンダ技術交流と科学研究提携の繁殖協議に基づき、国外で繁殖したパンダの子孫の権利はすべて中国に属し、性的に成熟した後または提携契約期間が満了となった後、皆中国に帰国させる。これ以前では、「梅梅」と「永明」が生んだ第1子のパンダ「雄浜(ゆうひん)」が2004年に、第2子の「隆浜(りゅうひん)」と第3子の「秋浜(しゅうひん)」が2007年に、第4子の「幸浜(こうひん)」が2009年にそれぞれ中国へ帰国している。
同基地と日本の和歌山白浜アドベンチャーワールドのパンダ技術交流と科学研究提携によるパンダの繁殖研究は着実に実を結んでおり、現時点で、世界的に最も影響力が大きく、成功している海外提携プロジェクトとなっている。これまでに成人まで育ったパンダは計13子(出産回数9回)に上り、海外最大のパンダ人工繁殖群を築いている。(編集MZ)
「人民網日本語版」2012年12月18日