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世界各地で飼育中のジャイアントパンダ、計341匹に

 13日に行われた2012年ジャイアントパンダ繁殖技術委員会年会で発表された報告によると、世界各地で飼育中のパンダの数は、20年余り前の92匹から、現在は341匹にまで増加した。新華網が伝えた。

 今年、パンダの飼育・繁殖状況は全体的に良好であり、計19回の出産で計28匹が誕生、うち20匹が生存している。野外で保護された1匹を加えると、今年新たに加わった個体は21匹で、飼育個体群は341匹に達した。ただし、パンダの赤ちゃんの生存率は71.4%と、2011年の80.8%と比べやや下がった。

 同委員会の張志和主任は、「今年生まれ、生存しているパンダの数は昨年とほぼ同じだが、注意すべきは飼育中のパンダの死亡数が今年やや増加した点だ。これにより、今年の個体群成長率は2011年よりもやや下がった」と語った。

 張主任はこの原因として、「まず、パンダはいくつかの機関で集中的に飼われているため、飼育個体群の増加に伴って飼育密度が高まり、伝染病が発生するリスクが高まった。次に、パンダの疾病の一部はまだ効果的な予防・治療法が確立されていない」と指摘。「今年は飼育パンダが死亡する事件が相次ぎ、死亡率がやや上昇した。死因は心臓血管動脈瘤、脳出血のほか、原因不明のケースもあった。また生まれた赤ちゃんの生存率もやや下がった。人や他の動物との接触が増えるに伴い、飼育パンダは人獣共通感染症の脅威にもさらされている。パンダの病気、特に犬ジステンパーなど強力な感染症の予防をより一層強めなければならない」と述べた。

 同委員会の年会は1989年に開始され、これまでに21回開催されている。近年、パンダの個体数増加に従い、数の増加だけでなく質の向上も注目されるようになった。かつては飼育・繁殖が難しく、絶滅の危機に瀕しているとされたパンダだが、徐々に個体数を増やし、比較的安定的な飼育個体群が形成された。生息域外保全という角度から見ると、遺伝管理、機関同士の協力、科学研究などの面でパンダ飼育個体群保護の成果が現れており、その他の動物の保護に向けても、良好なモデルを提示している。(編集SN)

 「人民網日本語版」2012年11月15日

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