浙江省で最古の文字を発見か
浙江省平湖荘橋●(土へんに文)遺跡で、今から約5000年前と甲骨文字より1千年以上早い、中国最古と見られる文字が発見されたと10日に報じられ、注目を集めている。京華時報が伝えた。
専門家「慎重な判断」
中国文化遺跡研究院古文献室の劉少剛主任研究員によると、「最古の原始文字」という判断は慎重なものであり、現在の疑問は「原始文字」の理解に疑問があるか否かである。甲骨文字は比較的成熟した文字で、甲骨文字の前にも文字が存在したことはあきらかだという。「原始文字」と正式な文字との間には違いがあり、この「原始文字」が正式な文字と認められるかどうかは、さらに研究が必要だ。
劉主任研究員によると、文字が正式な文字となるかどうかのカギは、いくつかの符号が一緒に置かれて一つの完全な意味を表すかどうかにあり、単独の符号ではあてはまらない。「最古の文字」という認定は学術的なものであり、規定の手続きがあるわけではない。学術的な認定とは自然的なもので、中国の「司母戊鼎」が後に「后母戊鼎」になったように、一種の学術的な認知だと言える。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年7月11日