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中国の世界遺産数第2位に 新たに新疆の天山など

中国の世界遺産数第2位に 新たに新疆の天山など

 第37回世界遺産登録の審議が21日に行われ、中国新疆維吾爾(ウイグル)自治区にある天山山脈が、中国西北地区の唯一の世界自然遺産として登録された。また、翌22日には、雲南省にある紅河哈尼(ハニ)棚田も文化的景観としての価値が認められ世界遺産に登録された。「人民日報」が伝えた。

 今回登録された新疆ウイグル自治区にある天山山脈世界自然遺産は、昌吉ウイグル自治州の博格達(ボゴダ)、巴音郭楞蒙古(バインゴリン・モンゴル)自治州巴音布魯克(バインブルグ)と阿克蘇(アクス)地区の托木爾、伊犁哈薩克(イリ・カザフ)自治州の喀拉峻と庫爾徳寧の4つの地域からなる。

 新疆ウイグル自治区の天山山脈の世界遺産登録プロジェクトは2009年から本格的に開始された。2012年1月に国務院の承認を経て、新疆ウイグル自治区の天山山脈が中国で唯一の世界自然遺産プロジェクトとして世界遺産に申請された。

 紅河ハニ棚田は雲南省東南部の紅河ハニ族彝族自治州にある哀牢山余脈に位置する。ハニ族を中心とする各民族の住民たちは、一つの山に四季があり、十里(5キロ)離れれば天気が変わる独特な気候や豊富な水をたたえた特殊な地理条件を利用して、共同で棚田を作り上げ、農耕文明による美しい奇観を生み出した。世界遺産に登録されたハニ棚田地区および緩衝地帯の総面積は461平方キロメートルで、そのうち世界遺産に登録された地区の総面積は166平方キロメートルとなる。

 紅河ハニ棚田が文化的景観として世界遺産に登録されたことに伴い、中国の世界遺産は計45となり、スペインを抜いて、イタリアに次ぐ世界第2位の世界遺産大国となった。ちなみにイタリアで登録されている世界遺産数は48である。

 中国で登録された45の世界遺産の内訳は、万里の長城などの文化遺産が27、四川省の九寨溝などの観光地を含む自然遺産が10、文化遺産と自然遺産の「W登録」が4(山東省の泰山、安徽省の黄山、四川省の嵯眉山と楽山)、文化的景観の自然遺産が4(江西省の廬山、山西省の五台山、杭州の西湖、雲南省のハニ棚田)。(編集MZ)

 「人民網日本語版」2013年6月25日

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