河西回廊、科学技術研修旅行の人気目的地に
河西回廊地区はこの夏休み、独特な地形と宇宙飛行の深い歴史により、中国各地の学生による研修イベントの人気目的地となった。新華社が伝えた。
中国人民大学財政金融学院で学ぶ林心怡さんはこのほど、甘粛省金昌市の「火星1号基地」で研修した際に、「今回最も印象深かったのは遠心分離機だ。今回は2Gの重力加速度しか体験しなかったが、めまいがしたり、手が震えたり、足の力が抜けたりしていた。中国の宇宙飛行士の普段の訓練の苦労が伝わってきて、いっそう尊敬の念を抱くようになった」と述べた。
金昌市に位置する「火星1号基地」は火星の生存シーンのシミュレーション、物理的な建物の模倣、SF環境の作成を通じて構築された火星をテーマとしたリアルな体験基地だ。基地はここ数年、青少年の宇宙研修旅行に向け「火星の未来の生存力」というのをテーマに、自然、物理、化学、生物の宇宙及び火星に関する知識ポイントを研修カリキュラムに統合し、「宇宙飛行士の卵養成カリキュラム」体制を構築している。未来を探求する青少年の好奇心、想像力、創造力をかき立てている。
研修旅行は教育、観光、文化など複数の分野を融合させた新型経済形態として急速に発展し、関連産業に新たな成長源と原動力をもたらした。「火星1号基地」は今年の夏休みに20以上・総人数1万人近くの研修旅行団体を受け入れている。
「火星1号基地」から数百キロメートル離れた砂漠の奥深くには、中国で最も早く建設された総合的宇宙発射センターである酒泉衛星発射センターがある。この夏、酒泉衛星発射センターの研修旅行人気も引き続き高止まりしている。酒泉市は今年に入り宇宙観光市場の拡大に力を入れている。テーマ別の研修イベントは多くの観光客と学生を航空宇宙都市に招き、宇宙テクノロジーの魅力を実感させている。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年8月26日
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