減速に成功! 月探査機「嫦娥6号」が月周回飛行を実現

人民網日本語版 2024年05月09日11:08

嫦娥6号の月周回飛行のイメージ図。画像提供は国家航天局

嫦娥6号の月周回飛行のイメージ図。画像提供は国家航天局

国家航天局によると、北京時間8日午前10時12分、北京航天飛行制御センターの正確な制御を受け、月探査機「嫦娥6号」が月接近時の減速に成功し、順調に月周回軌道に乗った。中国青年網が伝えた。

月接近時の減速は嫦娥6号の飛行中の重要な軌道制御だ。嫦娥6号は月の近くで「ブレーキ」をかけ、その相対速度が月の脱出速度より低くなるように減速を行うことで、月の重力に捉えられ、月周回飛行を実現する。

北京時間3日午後5時27分、嫦娥6号はキャリアロケット「長征5号遥8」によって中国文昌航天発射場から打ち上げられた。その後、月遷移軌道に正確に乗り、打ち上げ任務が無事成功した。世界初となる月裏側からのサンプルリターンを開始した。

嫦娥6号ミッションサブチーフデザイナーの王瓊氏は、「嫦娥6号の打ち上げからサンプルリターンの全プロセスに約53日間かかり、月周回飛行後にタイミングをを見計らい着陸や降下などの操作を行う」と説明した。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年5月9日

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