広西「三月三」の祝日で4連休 お隣の雲南は連休ラッシュ
広西壮(チワン)族自治区人民政府弁公庁はこのほど祝日・休日の通知を発表し、伝統的祝日「三月三(旧暦の3月3日)」を祝うため、2024年4月11-12日を休日とすることを明らかにした。そして、週末と続けて4連休になり、振替出勤をする必要もない。
「三月三」はどんな祝日?
2014年の初め、同自治区の党委員会と政府は「壮族三月三」を自治区全体の民族の伝統的祝日と定め、2日間の休日にするとした。これにより「壮族三月三」は民間の風習から法定の祝日に格上げされることとなった。
旧暦3月3日は同自治区の壮族、漢族、苗(ミャオ)族、瑶(ヤオ)族、侗(トン)族など多くの民族にとって共通の伝統的祝日で、最も典型的なのは壮族だ。「三月三」は壮族最古の「バレンタインデー」とも呼ばれ、昔には若い男女が街角に集まって歌を歌ったり、川辺で宴を開いたりし、民謡を歌って気持ちを伝え合い、刺繍の鞠で愛の告白をした。
雲南の複数の地域のネットユーザー「4月は最長8連休!」
雲南省の「水かけ祭り」。(写真提供は中央テレビニュース)
広西の「三月三」連休を全国の人々がうらやむが、雲南省の人だけは例外だ。というのも、雲南の4月の休日は広西よりも多く、特に水かけ祭りが有名だ。水かけ祭りは中国の傣(タイ)族、徳昂(ドアン)族、布朗(プーラン)族、阿昌(アチャン)族などの少数民族が盛大に祝う祝日となっている。祭りの期間中、人々は水をかけ合って祝福し合い、清らかな水が病気や災厄を洗い流してくれることを願う。
同省の徳宏(デホン)傣族景頗(チンポー)族自治州が発表した通知によると、2024年の水かけ祭り期間の4月11-12日は休日になり、週末とつなげて4連休になる。西双版納(シーサンパンナ)傣族自治州も、水かけ祭り期間の4月15-17日を休日にする通知を発表しており、週末とつなげると5連休になる。
雲南省の彝(イ)族の「挿花祭り(花を飾る祭り)」。(写真提供は中央テレビニュース)
広く知られる水かけ祭りのほか、雲南省には自治州ごとの記念日や民族イベントの祝日もある。文山壮族苗族自治州が発表した休日の通知によれば、自治州記念日で4月1-2日が休日になり、「三月三」と清明節(先祖を祭る中国の伝統的な祭日、今年は4月4日)の両連休を合わせて4月3-6日が4連休になった。これに週末の土日を合わせて、市民が8連休を謳歌することになる。
しかも、これで終わりではない。雲南では4月、ほかにも休みになる日がある。楚雄彝(イ)族自治州の設立記念日で4月15-16日が2連休になり、週末とつなげると4連休になる。大理白(ペー)族自治州は「三月街」民族祭りで4月23-25日が3連休になる。雲南では4月、連休が終わったと思ったらまた次の連休がやって来るということになる。(編集KS)
「人民網日本語版」2024年4月11日
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