清明節3連休、中国各地の景勝地が「人・人・人」モードに
清明節(先祖を祭る中国の伝統的な祭日、今年は4月4日)に合わせて今月4日から6日まで3連休となった中国。3日間と短い連休ではあるものの、中国全土では行楽が大盛況となり、各地の景勝地は大混雑となって「人・人・人」モードに突入し、ネットユーザーの間では、「全国の景勝地はどこも1億人の人が押しかけているように見える!」との声が上がった。
中国文化・観光部(省)データセンターの試算では、3連休中、中国で国内旅行に出かけた人の数は延べ1億1900万人に達した。比較可能なデータに基づくと、2019年同期比で11.5%増となった。国内旅行に出かけた観光客の支出は539億5000万元(1元は約21円)と、2019年同期比で12.7%増となった。
中国交通運輸部(省)の統計によると、3連休中、中国全土で地域跨ぎで移動した人の数は延べ7億5000万人以上に達したと試算されている。1日平均2億5000万人以上の計算になり、前年同期比で56.1%増、2019年同期比で20.9%増となった。
中国全土の景勝地が「人・人・人」モードに
浙江省杭州市の西湖は観光客で大混雑となり、橋の上はまさに「黒山の人だかり」となった。
山東省の泰山では、観光客が身動きが取れなくなるほどの大混雑となった。
河南省洛陽市では、牡丹文化フェスティバルが4月1日に開幕して、3連休と重なったため、牡丹の花を見に来た人でごった返していた。
陝西省西安市のシンボル・西安鐘楼では、長蛇の列ができた。
昨年、バーベキューブームが巻き起こった山東省の淄博市では、その人気が今も衰えておらず、バーベキュー店の店員は、大混雑する店の中を見て、やや困惑気味の表情を見せていた。
甘粛省天水市の天水南駅の出口付近で、観光客を麻辣燙(マーラータン、ピリ辛風味の煮込み料理)を食べることができる場所へ向かう公共バス乗り場へ案内するスタッフ。
人気となった景勝地は?
3連休中、大人気となった景勝地トップ10を見ると、6割以上が美しい自然の風景を見ることができる景勝地となっており、浙江省杭州の西湖や江蘇省南京の夫子廟・秦淮景勝エリア、湖北省武漢の東湖エコツーリズム景勝地、江蘇省蘇州の金鶏湖景勝地など、主に花見を楽しむことができる華東エリアの景勝地に集中していた。
旅行関連のプラットフォームのデータをまとめると、3連休中、新たな人気旅行目的地の旅行市場が急速に台頭している。そして、今年は昨年にも増して、「西へ移動」という傾向が強くなり、西部エリアのガイドの予約数が全体の51%に達した。甘粛省天水市や新疆維吾爾(ウイグル)自治区那拉提(ナラティ)草原などの人気も急速に高まっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年4月7日
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